※この記事はSpring’22までのバージョンを想定しています。最新バージョンの手順は異なりますのでご注意ください。
- Salesforce管理者になってまだ慣れていない方
- Salesforceを導入したての運用者の方
個人取引先の有効化にはいくつかの確認ポイントとサポート起票が必要です。
今回は確認ポイントとサポート起票時の記載事項について書いてみました!
記載事項については、最初起票するときに書いておけばその後何度もサポートとやり取りする手間が省けるので、ぜひご活用ください!
はじめに個人取引先の有効化手順についてまとめます。
前提条件を確認しよう
個人取引先の有効化をしてもらうためには、いくつか準備が必要です。
取引先オブジェクトでレコードタイプが1つ以上存在するか?
まずはレコードタイプ。
取引先タブを選択した状態で画面右上の歯車⚙マークをクリックします。
オブジェクトを編集をクリックして取引先オブジェクトの設定ページにいきます。
画面右側にあるレポートタイプをクリックします。
これで1つ以上レコードタイプが存在していればこの条件はクリアです!
もしレコードタイプが存在しない場合は、「新規」ボタンから作成しておきます。
取引先、取引先責任者の共有設定は?
続いて共有設定を確認します。
画面右上の歯車⚙マークをクリックして設定をクリックします。
画面右上の検索窓に共有設定と入力し、検索結果の共有設定をクリックします。
表示された画面で、取引先責任者の共有設定を探します。
取引先責任者の設定が、親レコードに連動になっていればOKです。
また、取引先責任者の共有設定が親レコードに連動になっていなかったとしても、取引先と取引先責任者の両方の共有設定が非公開になっているのでも条件クリアです。
取引先設定でカスタマーサポートによる個人取引先の有効化を許可する
次は取引先設定です。
ここでカスタマーサポートが個人取引先を有効化してくれるのを許可します。
それでは設定方法です。
画面右上の歯車⚙マークをクリックし、設定をクリックします。
画面右上の検索窓に取引先設定と入力し、検索結果の取引先設定をクリックします。
カスタマーサポートによる個人取引先の有効化を許可というところの横にチェックを入れます。
個人取引先有効化に関する注意点
個人取引先を有効化するにあたり、以下のポイントも確認しておきましょう。
Salesforceは本番組織で有効化する前にSandboxで試してみることを推奨しています。
個人取引先を有効化する前の確認事項は他にもあります。
今回は、私たちの経験上「ここをおさえておけばだいたいの場合OK!」というところをピックアップしています。
他の確認事項に関しては、Salesforceのヘルプ記事を確認してください。
サポートを起票しよう
ここまで確認が済んだらいよいよサポートを起票します。
個人取引先を有効化したいSalesforce組織にログインして、画面右上のハテナマークをクリックします。
サポートを利用をクリックして、サポートを起票します。
お問い合わせを作成を押します。
お問い合わせに記載する内容は以下を参考にしてみてください。
お問い合わせの種別 | 製品に関するお問い合わせ |
製品 | (Salesなどご利用の製品を選択) |
トピック | 機能の有効化作業依頼、制限変更作業依頼 |
組織IDまたはMID | (調べ方は下記参照) |
本番/Sandbox | (有効化したい環境を選択) |
問い合わせの件名 | 個人取引先の有効化 |
説明 | (記入内容は下記参照) |
タイムゾーン | (ご自身のタイムゾーンを選択) |
重要度 | (ご自身の重要度に合わせて選択) 重要度3 |
組織IDは個人取引先を有効化したい組織の組織IDを入力してください。
組織IDの調べ方はこちら。
説明の欄に記入する内容は以下にします。コピペでOKです。
a. 私は指定された組織内で権限を持つシステム管理者です。
b. 個人取引先機能を有効にすると、無効にできないことを理解しました。
c. 私はこの記事の「個人取引先のリクエスト」以下に記載されている手順([カスタマーサポートによる個人取引先の有効化を許可] のチェックボックスをオンにすることを含む)を設定しました。
個人取引先を有効化する(https://help.salesforce.com/articleView?id=000328922&type=1&mode=1)
■はい
起票したら、サポートからの返答を待ちましょう!
サポートに返信しよう
起票日当日~2日後くらいにサポートから返信がきます。メールが来るのでサポートの画面を開いて確認しましょう。
組織IDが正しいかどうかを再確認で聞かれるので、もう一度確認して正しかったです~と返します。
個人取引先は一度有効化したら無効化できませんし、組織IDが間違っていたら個人取引先を有効化してもらえません。しっかりと確認しましょう。
個人取引先が有効化されたことを確認しよう
サポートに返信してからさらに待つと、個人取引先を有効化しましたという連絡がサポートから来ます。
メールを読み進めていくと、サポートの方が個人取引先が有効化されたことの確認方法について書いてくれていますね。この通りに確認していきましょう。
まずSalesforceの画面右上にある歯車⚙マークをクリックします。
設定に移動して画面左上のオブジェクトマネージャに移ります。
画面右側の検索窓に個人と入力して個人取引先を探します。
個人取引先が表示されたら有効化の確認は終了です!やりましたね。
レコードタイプを割り当てて個人取引先を使おう
プロファイルを選択
個人取引先が有効化されたことが確認できたらさっそく使えるようにしていきましょう。
個人取引先を使用するには個人取引先というレコードタイプをプロファイルに割り当てる必要があります。
Salesforceの設定画面に移動し、画面左上の検索窓にプロファイルと入力して検索します。
個人取引先を使用したいプロファイルをクリックします。今回はシステム管理者でやってみましょう。
個人取引先を使えるようにしよう
レコードタイプのセクションまでスクロールして取引先を探し、編集をクリックします。
画面左側の「使用可能なレコードタイプ」にある個人取引先をクリックして選択し、追加をクリックして画面右側の「選択済みのレコードタイプ」に移動させてから保存します。
これで設定は完了です。実際に個人取引先のレコードを作成してみましょう。
個人取引先が作成できるか確認しよう
Salesforceで取引先タブをクリックします。次に「新規」ボタンをクリックします。
するとレコードタイプを選択する画面が表示されるので個人取引先を選択します。
必要情報を入力して保存すれば個人取引先レコードの完成です。
個人取引先のレコードは取引先タブと取引先責任者タブの両方で確認できますよ。
個人取引先に項目を追加したい場合は、取引先オブジェクトにカスタム項目を作成します。
個人取引先にのみ項目を表示したい場合も、まずは取引先オブジェクトにカスタム項目を作成してから個人取引先のページレイアウトで項目の表示/非表示を制御することになります。
ページレイアウトとレコードタイプは取引先と個人取引先で独立して設定することができます。
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