テキストエリア項目の中身の文字列がこういう文面だったら〇〇したい…こんな風に思ったことありませんか?
フローなどの自動化処理の中でテキストエリア項目 一致する ✕✕✕ と書いたのにうまくいかない…⁉ 改行した文面を貼り付けているのに、改行がSalesforceに認識されていない…
今回はそんなときの対処法をまとめます。今回のメインテーマは数式での「改行」の作り方です。
- 文字列判定をするのに「改行」まで判断して判定したい方
- カスタム表示ラベルを作成する方法が知りたい方
さっそく結論です。
後ほど解説しますが、ハイフンではなく、任意の文字でもOKです。
では詳しく見ていきましょう。
テキストエリア項目の中身の一致判定方法は?
例えば、あるフローの中でメールの文面によって処理を分ける実装をしているとします。
判定したいメールの文面はこんな感じです。
よろしくお願いいたします。
iPhoneから送信
メールの中身が↑と同じ場合になにかの処理をしたいとしましょう。
条件はこうですよね。
メール本文 含まれる ↑上記の文章
ですがこのままだと正しく判定されません。Salesforceは改行を勝手につめてくれるからです。
If(〇〇,〜〜,〜〜)と1行で書いても、
If(
〇〇,
〜〜,
〜〜
)
と複数行で書いても同じ処理になりますよね。
つまりSalesforceで改行を判定したければ、単に改行(Enter)するだけではダメではっきり改行だと示してあげる必要があるのです。
そのためにカスタム表示ラベルと数式を使います!
カスタム表示ラベルを作成する
それでは実際の手順を見ていきましょう。
Salesforceの画面右上の歯車マークから「設定」をクリックします。
画面左側の検索窓に「カスタム表示ラベル」と入力し、クリックします。
カスタム表示ラベルを新規作成しましょう。今回はハイフンを使用します。
※なぜハイフンなの?
今回はハイフンを用いましたが、絶対ハイフンにしなければならないわけではありません。
今回、数式でSUBSTITUTE()というのを使用します。SUBSTITUTE($Label.カスタム表示ラベルの名前, “-“, “”)と書くことで、「Label.カスタム表示ラベルの名前」の中にある「-」を「””(←空白)」に置き換えてくれるのです。
先ほどカスタム表示ラベルでハイフン、改行(Enter)、ハイフンと設定しました。
ここからハイフンを取り除くと改行だけが残りますね。これで改行を表現しているのです。
つまりSUBSTITUTE()を使って特定の文字を空白に置き換えているだけなので、別にハイフンでなくても良いわけです。
カスタム表示ラベルで使用した文字とSUBSTITUTE()で置き換える文字さえ一致させておけばOKです!
数式内で使ってみよう
作成したカスタム表示ラベルを使用して、数式内で改行を表現してみましょう。
数式での使い方は以下です。
SUBSTITUTE($Label.カスタム表示ラベルの名前, “-“, “”)
例えば先ほどのメールの文面は数式でこんな風に表現できます。
”よろしくお願いいたします。”
& SUBSTITUTE($Label.LineBreak, “-“, “”)
& SUBSTITUTE($Label.LineBreak, “-“, “”)
& ”iPhoneから送信”
つまり条件は、「メールの本文 含まれる ↑上記の数式」とします。
これで改行がうまく処理されるようになります。
まとめ
今回は、テキストエリア項目の文字列で一致判定がしたいということで、Salesforceでの「改行」の表現方法をご紹介しました。
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それでは、ごきげんよう。
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